55 以前、短編小説新人賞に出した小説を公開します
以前どこかの記事でコバルトの短編小説新人賞に小説を投稿したというお話をしていましたが、すっかり全体に公開するのを忘れていました。
特に賞とか貰ったりどっか紹介されたりは無かったので公開しても大丈夫だと思います。
良かったら読んでみてください。
54 宿題
期末レポートが迫ってくる。別に大した物ではない。取り掛かればすぐ終わってしまう程度のものだと思う。
が、書けない。というより書く気がない。面倒くさい。
大体、僕は昔から宿題というものが嫌いなのだよね。外から勝手にやってきて、ストレスを課して去っていく。運命の権化だと思う。夏休みの宿題はいつも最終日に泣きながらやっていたものだよ。なんでこんな想いしなくちゃいけないんですかって。僕が何を悪いことしたんですかって。これなら夏休みなんか無い方がマシだと思う。普段やってない特殊カリキュラムを、夏休みを理由に課すなんて悪魔の所業じゃない?どうかしているよ。
中でも僕が一番嫌いだったのは読書感想文だった。大体、読書って選択肢の一つでしょう。無理矢理やるものでもなし。そして、読め読めと迫る大人の一部が言うほど切実に書を嗜まないことを僕は知っている。
いや、僕だってコロコロコミックで感想文を書いてもいいよ、と言われたら喜んで書くと思うのです。『でんぢゃらすじーさん』で感想文を書いてもいいよ、と言われたら喜んで書くと思うのです。でも、それは許されない。『でんぢゃらすじーさん』を読めない大人はバカだと思いました。本当に大人って笑いのセンスが壊滅的だったな。
僕が『ボボボーボ・ボーボボ』のアニメを観ていたときもそうでした。あんまり面白いので「ママも観ようよ!」と母親を誘ってみるのだけど「ええ……だって、アレ、意味わかんないし……」とすごく困った顔をしていた。これが楽しめないなんてかわいそうだなぁと心底思っていた。意味不明なオブジェを解する文化人の気持ちが少し分かった気がしたよ。まあ、だからこそ子供に「意味のわからないもの」を、楽しんでいるから、それだけで観せてあげられる両親の凄さが分かるのだけれど。
ああ、それにしてもやりたくねぇなぁ。めんどくせぇなぁ。ばかみてえだちくしょう。
近況報告 2018春
お久しぶりです。キィです。
ブログの方は久しぶりですね。
転入とか転出とか引越のあれこれで忙しくて中々纏まった文章を書く体力を確保する事が出来なかったので。
日芸はダメでした。半年でそれまで数年受験から離れていた人間がいきなり偏差値50以上に合わせていくのは難しいですね。やっぱり。
それでも一応滑り止めの大学に受かったので今僕は青森を離れて東京に住んでいます。
下に住んでいるおばさんが厄介らしい(僕はまだ何もされていないが、管理会社の話によると警察沙汰になったりしたらしい)という事と、壁が薄くて音が筒抜けなとこ以外は特に不自由なく生活しています。ありがたいことですね。
東大行くぞ行くぞ行くぞのノリから日芸に目標が変わって、最終的に滑り止めの大学にギリッギリ引っかかるというのは何とも格好がつかないオチでありますね。
昔、野球をやっていた頃、キャップに「エースは俺だ!」とマジックで書いたけれど、結局ベンチ外より上には行けなかった事を思い出します。
一度、誇大な目標を本気で信じてみないと人並みの努力が出来ないので。難儀な体質です。
ともあれ取り敢えず「学生」という社会参画をしている体を手に入れたので、これは紛れもなく勝利であります。
取り敢えず夏休みの最終日を延々と繰り返す日々は終わりました。バンザイ。
数ヶ月したら自堕落になってそうだけど。
それでは皆様、取り敢えず明日も生き残りましょう。
YouTubeで仮面ライダー響鬼の無料配信をやっているぞ!(毎週金曜更新)
書こう書こうと思っていたらもう金曜の更新目前になっていました。
前々から気になってはいたけれど、中々見る機会が無かったのでこの配信はありがたい。
進路に悩む中学生・明日夢の描写が抜群に上手い
こういうキャラをリアルに感じることの出来る子ってオタク以外仮面ライダー卒業しちゃってるんじゃ……というツッコミは置いといて。
仮面ライダー響鬼には2人の主人公がいます。
変身して怪物を倒すカッコイイ「大人」、響鬼さん。
進路に悩む母子家庭で育った中学生・明日夢。
物語はこの明日夢と響鬼さんの父と子に似た関係を中心に展開していきます(今のところ)。
で、今配信されている第一話と第二話を見たんですけどこの明日夢の描写が抜群に上手い。
明日夢ママ「城南のブラバンってマイナーなんでしょ?アンタそれでもいいの?」
明日夢「あーもう!いいっつったじゃん!大体、城南にしとけって言ったの自分じゃん!」
ママ「しとけ!なんて言ってないでしょ!人のせいにしないでよ!城南の方が偏差値高いから行けそうならそこにしとけばいいんじゃないのって言っただけでしょ」
明日夢「同じことだよ……」
大人と子供の間で揺れる、自分の決断に責任を持ちたくないあの感じ。このシーンだけで『仮面ライダー響鬼』は中学生男子をよく理解しているんだなぁと信頼してしまいます。
もうこのワンシーンだけで視聴確定でしょう。
響鬼さんの描写はまだまだ少ないのでどんな人物なのか掴めていないけれど、これから明日夢と一緒に色々するんだなぁと思うと期待大です。(後半はライダーバトル要素が強くなってこういう描写は減っちゃうらしいけど……)
とにかく毎週チェックしていきたいと思います。(ブログに逐一書くかはわからんけどね)
高卒認定の合格証書が正式に届きました。
先日、自己採点でほぼ満点だったので合格するだろう、という報告をした高卒認定についてです。
無事、正式に合格証書が届きました。
1つの区切りに到達出来たのだなぁ、としみじみします。
これだけでは大学に出願できないので『合格証明書』もしくは『合格成績証明書』を文部科学省に発行してもらい、それを大学に送らなければいけません。
この「『合格証明書』もしくは『合格成績証明書』」というのが中々曲者で、大学によってどちらを要求するのかが違うそうです。どちらを要求するのか現段階で受験案内に明記していない大学もあり、めちゃくちゃ面倒です(僕が案内をよく読んでいないだけかもしれないけれど)。
電話で聞くのも考えたけど、電話って証拠が残しにくいからもし間違っていた時に大学側の責任に出来ないんじゃないかと心配になったので、両方を志望大学の数だけ発行してもらう事にしました。
どっちか1個に統一すればいいのに……。てか一々郵送で手続きじゃなくてネットでやらせてほしい。今時、銀行口座の開設すらネットだけで済んでしまうのだからコスト面でもセキュリティ面でもその方が良いと思います。
とにかく!皆様いつも応援ありがとうございます!
引き続き大学受験も頑張りますので応援よろしくお願いします!
「水素水に騙されないように学校の勉強をがんばろう・がんばりなさい」と言う奴の薄っぺらさ
去年、水素水商法がインチキだという事が話題になった。その流れで最近のTwitterには「騙されないために学校の勉強を頑張りましょうね~」などという寝ぼけたバカが大量発生している。
高校を中退した僕が言うのもアレだが僕は学校で水素の効能の有無について事細かに学んだ覚えはない。
仮に中退していなかったとしても元素1つ1つの細かい効果について化学の授業で取り上げたとは考えにくい。精々、火を点けるとめっちゃ燃える程度だろう。
仮に教科書に「水素にそんな効能は無い」と書いてあったとして科学は日進月歩なのだから、自分の学んだ時代に無かった科学的根拠が新たに発見され、水素の効能が認められた可能性だってあるだろう。
つまり、「学校の勉強を頑張っただけでは水素水に騙されうる」と僕は思う。
「知識量」と「騙されない能力」は別に存在する
学問は常に進化し続ける。今日の真実が明日の嘘になることもしばしばだ。だからこそ学問は面白い。既存のルールを覆すことが可能な革命の力だと思う。
いくら大量の知識を蓄えた知の巨人であったとしても、それにあぐらをかいて学びをやめれば明日はバカ呼ばわりされるかもしれない。
単純な知識量だけでは誰かの嘘を暴くことは出来ないのだ。
騙されない能力。それは相手の話を必ず検証するという事である。
常にあらゆる知識をアップデートする事は不可能に近い。しかし、目の前にいる相手の話の真偽を検証する事は可能なはずだ。
相手の話を聞いたら、それと正反対の事を言っている人間を探す。
多くの人間の見解を聞いて、どちらがより確からしいか考える。
そして最後は情報に対する勘や、嗅覚のようなものを使って信じるか信じないか決める。
この作業さえ怠らなければどんな人間でも間違える事はあってもバカにされる事はないはずだ。嘘を見抜くための努力を出来る限り尽くしたのだから。
逆にどれだけ今日まで賢く生きてきた人間であっても、情報の吟味を怠ればすぐにバカ呼ばわりされるだろう。
だから僕は「水素水に騙されないように学校の勉強をがんばろう・がんばりなさい」などと言っている輩はバカだと思うし、学問それ自体を舐めていると思う。
学問をクイズ大会かなにかのようなアトラクションだと勘違いしている薄っぺらい人間だと思う。
騙された!騙されなかった!正解した!間違えた!
そうじゃないでしょ。学問は。
そんな単純でつまらない遊びならもうとっくに人類は学問に飽きてる。
どこまでも終わりがないから面白いんだぜ。学問は。
追記
コメント欄にて「化学の資料集にはニセ科学に対する注意喚起のページが存在する」というご指摘を受けたので確認したところ第一学習社さんの『スクエア 最新図説化学』の52ページから53ページに渡って『特集4 私たちはニセ科学に惑わされない』という特集が組まれている事を確認しました。
教科書を作る側はかなり誠実に学問に向き合っているようで嬉しくなります。
しかし、受験受験受験の現状ではこの特集に触れる余裕のある教師がどれだけいるのか……と思ってしまいます。何のデータも無い完全に僕の想像ですけどね。本当はみんなこのページに時間を割いているのかもしれない。
スキャナーがぶっ壊れてて写真になっちゃって申し訳ない
かなり踏み込んだ誠実な内容なのでぜひ読んで