キィの日記

趣味のお話とか

89 『円盤皇女ワるきゅーレ』に出てくる強い女の話をします

 強い女に殺されたい。
 具体的には『円盤皇女ワるきゅーレ』の4話のワルキューレに殺されたい。
 天使の星・ヴァルハラ星の王女であるワルキューレのもとに、同盟国のモーラ星から許嫁候補のトリアム王子がやってくる。トリアムは自分の事は全て他人にやらせてきた王子様。従者のいない環境だと、本当は皮を剥いたリンゴを食べたいのに、自分で皮を剥くことが出来ないので、仕方なく皮付きのリンゴを食べている。
 そんなトリアム王子だから、ワルキューレと結婚した暁には政治の事は全てワルキューレに任せると言う。ヴァルハラ星にとっては都合が良いことこの上ない政略結婚なのだが、ワルキューレにはその態度が気にいらない。
 ラストでワルキューレはトリアムに向かって
「リンゴぐらい自分で剥いたら?じゃあね」と言って彼のもとを去っていく。

 よいね……
 
円盤皇女ワるきゅーレ』という作品は「ヴァルハラ王家がワルキューレに依存してしまった事で、適切な『子供』をすることが出来なかったワルキューレが幼児退行して子供を取り戻す」お話なので、ワルキューレが「自立した人間」をする回は少ない。その中で、「普段幼児退行しているワルキューレの本質は自立した女性なんだ」というこの4話があるので作品全体に1本芯が通っているように見える。幼児退行した状態のワルキューレにこのセリフを言わせることで、彼女が幼少期から自立を促されて生きてきた「子供らしくない子供」だという描写にもなっていて、その後の展開への接続が見えて気持ちがいい。
 
 僕を振る予定の方は最後に「リンゴぐらい自分で剥いたら?じゃあね」と言って去っていってください。一生その事を思い出しながらオナニーすると思います。そしてあの頃と何も変わっていない自分、リンゴを剥くことが出来ない自分を目の当たりにして自殺を試みるのだけれど、僕は自分でリンゴを剥くことが出来ないので、自殺も出来ない。その事実を僕は自殺を試みる以前からはっきりと知っているので、そのまま精液を拭ってトイレに流して布団を被って泣く。精液は自分で拭えるのだな、ということに少しほっとする。人生という名の冒険は続く。

 

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Google日本語入力だと「ゆーふぉーぷりんせすわるきゅーれ」と入力するより先にちゃんと予測変換が出る。オタクに優しい。ゆーふぉーぷり(ぷ♥ぷ♥ぷ♥ プリプリっぷり~(ぷぷぷ)夢を磨くぷり(ぷ!り!ぱ!))。