キィの日記

趣味のお話とか

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

品田遊『名称未設定ファイル』 感想

我々が住むインターネットで日夜起こる出来事をテーマにしたものを主として取り上げつつ、インターネット要素はそれほどでもないSFまで、品田遊が自分に書けるものを出来るだけ沢山持ってきてくれたショートショート集。 17篇すべて面白い。 だが、特筆すべ…

65 ア、糞

秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル。と書いてある。 夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。耳を澄まして注意をしていると、夏になると同時に、虫が鳴いているのだし、庭に気をくばって見てい…

江波光則『我もまたアルカディアにあり』 感想

天国は見つかったか。 我もまたアルカディアにあり (ハヤカワ文庫JA) 作者: 江波光則,loundraw 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/06/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る 人の一生は何のためにあるのか。その解答の中で最もポピュラ…

63 テキスト上では主観的時間が流れる

映像を目にした時、30秒の映像であれば30秒、1時間の映像であれば1時間、確実にその時間拘束される。したがって映像というメディアには常に客観的時間が流れていると言える。 対してテキスト上で流れる時間は主観的時間である。1冊の本を読み終わるまでに、…

62 解像度上がる

僕たちが生まれた時、目の前にいた物体は「物体」に過ぎなかった。それが徐々に「人間」と定義され、「助産婦」「母親」「父親」と定義され、少しずつ詳細に対象を認識できるようになる。もっと先へ進めば、それぞれの人間の名前、趣味趣向、生い立ちetc……ど…

61 『響-HIBIKI-』感想

www.hibiki-the-movie.jp 実質『湾岸ミッドナイト』。 『湾岸ミッドナイト』が朝倉アキオ、悪魔のZという神と、彼らに振り回される走り屋の物語であったように。 この『響-HIBIKI-』もまた鮎喰響という天才小説家と、その周囲の人間の物語だ。 『響-HIBIKI-…

60 バイクの免許を手にした。

うおおおおおおおおおおっ。 燦然と輝く「普自二」の文字が眩しい。 これで51cc~400ccまでのバイクに堂々と乗れます。嬉しいです。 教習所に10万くらい払ったので数ヶ月バイクは買えないです。悲しいです。 数ヶ月乗らないと不安だから、時々レンタルで乗っ…