キィの日記

趣味のお話とか

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

86 どんな狩りも許される夢

僕は覇王にならなくてはいけない。「肉のカタマリ」になってはいけない。 肉のカタマリは、覇王に蹴られ、殴られ、嬲られ、蹂躙され、覇王の下に跪き導きを乞わなければならない。 なぜなら、肉のカタマリは、卑しくて、つまらなくて、くだらなくて、さもし…

85 同窓会には誰が来る?(劇場版 機動戦艦ナデシコについて)

※浅野いにお『おやすみプンプン』13巻より 今更劇ナデを観ていました。劇場版機動戦艦ナデシコ。 TVシリーズの2年後を描いた作品です。一度解散した宇宙戦艦ナデシコの乗組員たちが、一回り大人になって帰ってきます。 僕は劇ナデを観るのが怖かったんです。…

84 扉の向こう側からやってくる虎

僕の弟は阪神タイガースの歌をよく歌います。 弟には、分別というものがなく、僕がテスト前だというのに、お構いなしでオン・ステージです。 六甲おろしに始まり、打順1番から9番までの応援歌まで、阪神タイガースの歌を全部歌います。 僕は阪神ファンではな…

83 誰も太陽を見ることは出来ないけれど

柱にくくられてさらしものになっても、俺は存在するし、太陽を見ているんだ。太陽が見えなくたって、太陽の存在することは知っている。太陽の存在を知ってるってことは、それだけで、もう全生命なんだよ。 ※ドストエフスキー 原卓也(訳)『カラマーゾフの兄…

82 使い切った後のリップクリームは軽かった。

医薬部外品、4グラム。緑色のパッケージをしたロート製薬のリップクリーム。僕はコイツをつい昨日使い切ったので、今日ドラッグストアで新しいのを買ってきた。 僕がリップクリームを買い換えるという経験は、これが初めてであった。ずぼらな僕は最近になる…

81 ファ・ユイリィがアーガマでカミーユ・ビダンに再会した時の感情=成人式の全身ユニクロ人間

エゥーゴとティターンズの戦いの中、自身の住むコロニーを破壊された少女ファ・ユイリィは、同じコロニーに住んでいた幼馴染の少年、カミーユ・ビダンと別れることとなる。 カミーユは成り行きで乗り込んだエゥーゴの戦艦、アーガマ所属の少年兵となり、ガン…

80 君は教室の片隅で黒猫の絵を書いていた。

僕達がまだ中学生だった頃、君は教室の片隅で黒猫の絵を描いていた。 ノートに黒猫の絵を描いていた。 俺妹の黒猫の絵を。 君は黒猫の瞳をよく描いていた。 緋色に輝く瞳を描いていた。 君は黒猫の瞳に夢中だった。 やがて彼女は恋をした。 好きな男のところ…

79 元旦には、世界を救いに行かなくちゃ

元旦の日には、世界平和をお願いしに行かなくちゃ。 どうして? この手のお願いはねぇ、お願いをやめちゃうと、一層ひどくなってしまうものなんだよ。「あ、もういらないのね」って具合に。だから初詣の時には、世界平和をお願いしなくっちゃあ、いけません…