キィの日記

趣味のお話とか

54 宿題

 期末レポートが迫ってくる。別に大した物ではない。取り掛かればすぐ終わってしまう程度のものだと思う。

 が、書けない。というより書く気がない。面倒くさい。

 大体、僕は昔から宿題というものが嫌いなのだよね。外から勝手にやってきて、ストレスを課して去っていく。運命の権化だと思う。夏休みの宿題はいつも最終日に泣きながらやっていたものだよ。なんでこんな想いしなくちゃいけないんですかって。僕が何を悪いことしたんですかって。これなら夏休みなんか無い方がマシだと思う。普段やってない特殊カリキュラムを、夏休みを理由に課すなんて悪魔の所業じゃない?どうかしているよ。

 中でも僕が一番嫌いだったのは読書感想文だった。大体、読書って選択肢の一つでしょう。無理矢理やるものでもなし。そして、読め読めと迫る大人の一部が言うほど切実に書を嗜まないことを僕は知っている。

 いや、僕だってコロコロコミックで感想文を書いてもいいよ、と言われたら喜んで書くと思うのです。『でんぢゃらすじーさん』で感想文を書いてもいいよ、と言われたら喜んで書くと思うのです。でも、それは許されない。『でんぢゃらすじーさん』を読めない大人はバカだと思いました。本当に大人って笑いのセンスが壊滅的だったな。

 僕が『ボボボーボ・ボーボボ』のアニメを観ていたときもそうでした。あんまり面白いので「ママも観ようよ!」と母親を誘ってみるのだけど「ええ……だって、アレ、意味わかんないし……」とすごく困った顔をしていた。これが楽しめないなんてかわいそうだなぁと心底思っていた。意味不明なオブジェを解する文化人の気持ちが少し分かった気がしたよ。まあ、だからこそ子供に「意味のわからないもの」を、楽しんでいるから、それだけで観せてあげられる両親の凄さが分かるのだけれど。

 ああ、それにしてもやりたくねぇなぁ。めんどくせぇなぁ。ばかみてえだちくしょう。