ウンコとカレーとクジラについて
クジラは「カレー味のウンコ」と同じ類の概念である
よくある「究極の選択」の1つに「カレー味のウンコとウンコ味のカレーならどちらを食べるか」という物があります。
食べられそう、食べられなさそう、という相反する性質を交換してさぁどっちという遊び。
クジラもまた魚みたいな見た目なのに、哺乳類に分類される生き物です。
ウンコ味のカレー風に言えば「魚味の哺乳類」といったところでしょうか。
見た目か中身か
人が物を定義するにあたって、その手段は大きく分けて2つあります。
1つは見た目。見たまんまの姿形からどこに分類するかを決める方法。
もう1つは中身。中をよく分析してみて初めて決定する事が出来る高度な分類方法。
この2つのうち、クジラを魚でなく哺乳類であると定義した科学という派閥は中身を重視する傾向が強いと言えるでしょう。
科学者はウンコ味のカレーを食べる
見た目よりも中身を重視する科学者という人達は、ウンコ味のカレーを食べます。
科学の恩恵にあずかっている私達一般人もまた、同じようにウンコ味のカレーを食べるのでしょう。
しかし、ウンコに限りなく近いカレーの事を、我々は本当にカレーと定義することが出来るのでしょうか。
クジラはやっぱり魚なんじゃないの
クジラを分解して調べる、という非常に面倒な作業をして初めて、クジラは哺乳類に分類されます。
しかし、それだけの面倒をやって色々調べてみたところで、クジラの見た目は明らかに魚のそれであるし、生活しているのも地上ではなく海なわけです。
ウンコ味のカレーもまた、成分を調べたり色々と科学的な調査をして、科学が「これはカレーだ!」と太鼓判を押しても、味も風味も限りなくウンコなわけで。
だとすれば、結局のところ「内面を信じるか?外面を信じるか?」という信仰の問題でしかありません。
「でも、カレー味のウンコは、食べたらウンコだからお腹を壊すけれど、ウンコ味のカレーならばお腹は壊さないだろう」
という人もいるでしょう。
しかしカレーの定義には「お腹を壊すか否か」という物は含まれていないのです。
例えば、腐らせてしまったカレーの事を、我々はウンコとは呼ばないでしょう?
ならば「カレー味のウンコ」は「食べたらお腹を壊してしまうカレー」と言い換えることも可能ではないでしょうか。
哺乳類のクジラが海で生活し、魚のような見た目でいるように、カレー味のウンコもまた、味も風味もカレーな究極のウンコなのだから。