キィの日記

趣味のお話とか

74 「セックスしたいアイマスのアイドル」みたいなユーモア

 すげーキモい。やってる本人も分かってるんだろうけど。一番嫌なのは自分がそういうユーモアに同意してしまうところがあるってとこ。

 そりゃアイドルだって人間だから、そういう事と無縁じゃないんだろうけれど。そういう事に興味を持たないアイドルもいるだろうけれど、半分くらいは誰かとセックスするのだろう。なんだか、寂しいような、そういう気持ちになるだろう。

 

「セックスしたいアイマスのアイドル」みたいなユーモアは、そういう類の痛みを僕に残していく。セックスが穢らわしいとか、そういう話ではなくて。どこか遠く遠くの彼岸へ行ってしまうような。いや、元から此岸にアイドルはいないのだけれど。感覚として、さらに僕との距離が開いて、果ては僕の視界から永遠に消えてしまうような、そういうものがある。

 では、極端に距離が僕と近い場合はどうだ。例えば、アイマスのエロ同人でシコる時、僕は時として竿役に自己を投影するけれど、この場合ではどうだろう。僕の目の前に裸のアイドルがいて、肉体を密着させているのだから、僕とアイドルの距離は一見最も近いように見える。でも、やはり僕からアイドルは離れていくと思う。此岸に女として召喚されたアイドルはもうアイドルではないから。僕の目の前、セックスをするために立っているアイマスのアイドルはもうアイドルじゃないと思う。

 だから、アイドルにはアイドルでいてほしい。

「セックスしたいアイマスのアイドル」みたいなユーモアは、彼岸にいる彼女らを此岸に引き寄せてしまう。だから、すごく恐ろしいと思う。そのままの場所にいてほしいのだ。年をとらず、ずっとアイドルの座標に留まる事が出来る君たちは、こっち側に来る必要なんかないんだ。

「セックスしたいアイマスのアイドル」みたいなユーモアを目にした時、僕は少なからず性的興奮を得ていて、ある程度の同意もするのだけれど、その度にアイドルへ向かって「こっちへ来ないでくれ」と叫んでいる自分がいる。