キィの日記

趣味のお話とか

コンビニでエロ漫画を買う。の巻

 10月15日。日曜の賑やかな図書館で勉強を終え、古本屋で三好達治の『萩原朔太郎』を手に入れた僕はDXヘボットを購入すべくファミリーマートでアマゾンギフト券を補充しようとしていた。

萩原朔太郎 (1963年) (筑摩叢書)

萩原朔太郎 (1963年) (筑摩叢書)

 
萩原朔太郎 (講談社文芸文庫)

萩原朔太郎 (講談社文芸文庫)

 

 ※三好達治の『萩原朔太郎

・詩人の三好達治が同じく詩人の萩原朔太郎について書いた評論。僕がこの日手に入れたのは1963年版の方でかなり年季が入っていた。280円でゲット。

 

 

ヘボット! DXヘボット!

ヘボット! DXヘボット!

 

 ※DXヘボット

・ついこの間最終回を迎えたばかりのニチアサアニメ『ヘボット!』の主人公ヘボットを模したおもちゃ。もちろん光る!鳴る!台詞のバカバカしさが非常に気に入った。この記事を書いたときにはもう購入手続きを済ませている。(ヘボットの弟・ペケットの『DXペケット』も一緒に購入した。

ヘボット! DXペケット!

ヘボット! DXペケット!

 

 ※DXペケット

・ヘボットの弟・ペケットを模したおもちゃ。ただの色違いではなく、全く違うシステムで動いている。健気なところがかわいい。

 

  時計は5時を指しているのに、空は既に暗くなり始めている。秋の空は気が早い。

 ファミリーマートの店内に入り、プリペイドカードの売り場を探す。普段あまり使っていないコンビニなのでじっくり眺めないとそれは見つからない。そうして店内を彷徨う僕に1冊の刺激物が飛び込んできた。

 そう、エロ本コーナーである。これまで、そしてこれからも男を誘惑し、間違えさせ続けるであろう魔本。そしてその魔力を必死で抑えようとしている「このコーナーの本は未成年の購入・閲覧を固く禁じています」という旨が書かれた仕切り板。

 そんなエロ本コーナーで燦然と輝く1つの光があった。

 COMIC快楽天2017年11月号である。(アマゾンのリンクを貼ろうとすると18歳確認のページに飛ぶので貼れない)

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 ※引用元

 

 女の子の煌めく黒髪。

 深い深い深海のような瞳。

 セミウィンザーノットで結ばれた赤いネクタイ。

 黒地に白いレースが控えめに付いたブラジャー。

 ブラジャーの中心にあるサファイアのような飾り。

 脱ぎかけの茶色い上着。

 少し筋肉が付いた健康的な腹部。

 同じく肉付きの良い健康的な太腿。

 ちゃんと隠すべき場所は隠しているショーツ。

 『性交?』シンプルながら力強いキャッチ。

 全てが輝いて見えた。

 僕はギフト券を探すのをやめて快楽天の下へ歩み寄った。

 手にとってみる。ずしりと重い。ずしりと重いエッチの重みだった。

 思えば僕はエロ本という物を買ったことが無かった。エロ同人は購入したことはあるが快楽天やホットミルクのような雑誌媒体で買ったことは一度も無いのだ。(普段、僕は基本DLsiteで購入した音声作品でシコる)

 それは酷く寂しい事に思えた。本当ならば中学生の時に友達と一緒に買うべきだったのかもしれない。しかし当時の僕にそんなリスキーをする度胸は無かった。似たような思い出といえば、コンビニ受け取りにしたエロゲーを親にバレないように吹雪の中午前3時に受け取りに行ったぐらいである。

 今こそ買うべき時かもしれない。そう思った。

 しかし1つだけ、その快楽天には気になる点があった。背表紙の部分が少し破けているのである。陳列されている全ての快楽天がそうなっていた。快楽天だけでなく全てのエロ本が同じ場所に同じような破れがあった。

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※このような傷である。

 

 このファミマが雑なのかもしれない。そう思った僕はアマゾンギフト券だけ買って、近くのローソンに行ってみた。やはり破れていた。

 初めてのエロ本に傷が付いているというのは少し悲しいが、どの店でもそうならば恐らく作業の過程で必ずそうなるという事なのだろう。僕は諦めてそのローソンで快楽天を手に取った。

 運悪くレジは並んでいた。タイミングが悪ければ女性店員に会計してもらわねばならなくなる。余り考えたくないシチュエーションだ。

 しかし運命は僕に向かい風となった。そういうものである。仕方なく僕は女性店員に快楽天を差し出し「お願いします」となるべく爽やかを心がけて言った。

 430円。それがこのえっちの重み。アマゾンよりも20円安いのが嬉しい。

 ビニール袋に入れるか聞かれたので入れてもらった。これ以上の傷を快楽天に負わせるわけにはいかない。

 快楽天の入ったビニール袋を持ってローソンを出る。快楽天の重みでビニールがシャカシャカ、と鳴った。この音が嬉しい。

 自転車置場に辿り着いた僕は勉強道具と萩原朔太郎が入ったリュックに恭しく快楽天を収納した。

 せっかちな秋の空はもう星を映していた。今日は楽しい夜になりそうだ。

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